ネットが急につながらなくなったとき、多くのケースは機器の再起動だけで直ると言われます。ただし順番を間違えると、再起動してもつながらないままになることがあります。正しい順番は「ルーター → ONU の順に電源を切り、ONU → ルーターの順に入れる」。電源を入れたらONUのランプが落ち着くまで数分待ってからルーターを起動するのがコツです。
この記事では、光回線の宅内機器であるONUとルーターの役割の違い、ランプ表示の読み方、再起動の手順、一体型機器の場合の扱いまでをまとめます。サポートに電話する前のセルフチェックとして使ってください。
💡 先に結論
◎ ルーター=1本の回線を複数の端末に分け、Wi-Fiを飛ばす機器。自前で用意することも多い
◎ 再起動は「切るのはルーターが先、入れるのはONUが先」。ONUのランプが安定してからルーターを入れる
◎ ONUの認証・光回線系のランプが消灯/赤点灯なら、宅内ではなく回線側の問題の可能性が高い
❗ 機器のリセットボタン(初期化)は、設定が消えるので最後の手段
ONUとルーターの役割の違い
光回線は、電柱から引き込んだ光ファイバーを宅内のONU(光回線終端装置)につなぎ、そこからルーターを経由してパソコンやスマホに届く、という順番で信号が流れます。どちらも「白い箱にランプが付いた機器」なので見分けにくいのですが、役割ははっきり違います。
| 項目 | ONU(光回線終端装置) | ルーター(Wi-Fiルーター) |
|---|---|---|
| 役割 | 光信号とデジタル信号を相互に変換する | 1本の回線を複数の端末で共有し、Wi-Fiを飛ばす |
| つながる先 | 壁の光コンセント(光ファイバー) | ONUのLANポート |
| 入手方法 | 回線事業者からのレンタルが一般的 | プロバイダのレンタル、または市販品を購入 |
| 見分け方 | 「光回線」「認証」「UNI」などのランプ、細い光ケーブルが刺さっている | 「WAN」「INTERNET」「Wi-Fi」などのランプ、アンテナが付いた機種も |
| 解約時 | 返却が必要なことが多い | レンタルなら返却、購入品は手元に残る |
最近は、ONUにルーター機能が内蔵された一体型(ホームゲートウェイ)も増えています。この場合は機器が1台で済みますが、トラブル時の切り分けの考え方は同じです。ONUの設置場所は家づくりの段階で決めておくのが理想で、配線計画の時期については親サイトの新築の回線申込時期の記事も参考になります。
ランプ表示の見方|どこが消えていたら何を疑うか
ランプの名称や色は機種によって異なりますが、多くの機器でおおむね次のような意味を持つと言われます。トラブル時は、まずONUのランプから確認するのが基本です。
| ランプ(代表的な名称) | 正常時の目安 | 異常時に疑うこと |
|---|---|---|
| 電源(POWER) | 緑点灯 | 消灯=電源が入っていない。コンセント・電源アダプタを確認 |
| 光回線/認証(AUTH・PON) | 緑点灯 | 消灯・赤点灯・点滅が続く=光ファイバー側や回線側の不具合の可能性 |
| UNI・LAN | 点灯または点滅(通信中) | 消灯=ONUとルーターをつなぐLANケーブルの抜け・断線を疑う |
| ルーターのWAN/INTERNET | 点灯 | 消灯・橙点灯=ONUとの接続、または接続設定(IPv6・PPPoE)を疑う |
| ルーターのWi-Fi(無線) | 点灯または点滅 | 消灯=無線機能がオフになっていないか確認 |
ポイントは、ONUの光回線・認証ランプが正常かどうかで原因の場所が大きく分かれることです。ここが正常なのにネットにつながらないなら、宅内(ルーター・ケーブル・端末)側の問題である可能性が高く、ここが異常なら、地域の通信障害や光ファイバーの不具合など、自分では直せない原因の可能性があります。
再起動の正しい順番と待ち時間
再起動は、上流の機器(ONU)が先に通信を確立し、その後に下流の機器(ルーター)がつなぎにいく、という順番を守るのがコツです。ルーターを先に起動すると、ONUの準備ができる前に接続を試みてしまい、つながらない状態のまま止まることがあります。
- ルーターの電源を切る:電源アダプタをコンセントから抜く(電源ボタンがある機種はボタンでも可)
- ONUの電源を切る:同様に電源アダプタを抜く
- そのまま数十秒〜1分ほど待つ:機器内部に残った状態をリセットするため
- ONUの電源を入れる:光回線・認証ランプが緑で安定するまで数分待つ
- ルーターの電源を入れる:WAN/INTERNETランプが点灯するまで数分待つ
- パソコン・スマホで接続を確認する:つながらなければ端末側のWi-Fiも一度オフ→オンにする
なお、機器の背面にあるリセットボタン(初期化)は再起動とは別物です。押すとプロバイダの接続設定やWi-Fiのパスワードが消えることがあるため、サポートの指示がない限り触らないようにしましょう。
機器が古い・つながりにくさが続くなら、回線とルーターの見直しも選択肢に
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一体型機器(ホームゲートウェイ)の場合の扱い
ONUとルーターが一体になった機器の場合は、その1台の電源を抜き、数十秒〜1分待ってから入れ直すだけで再起動できます。ただし、一体型の後ろに別のWi-Fiルーターや中継機をつないでいる場合は注意が必要です。この場合は、一体型機器を「ONU」、後ろの機器を「ルーター」と見なして、先ほどと同じ順番で再起動します。
一体型にさらにルーターをつないでいると、ルーター機能が二重になって通信が不安定になったり、IPv6(IPoE)がうまく使えなかったりすることがあると言われます。後ろのルーターをブリッジモード(アクセスポイントモード)に切り替えると解消する場合があるので、取扱説明書で設定方法を確認してみてください。IPv6の仕組みはIPv6(v6プラス)とは?でやさしく解説しています。
再起動しても直らないときのチェック
再起動で直らない場合は、次の順番で原因を絞り込んでいきましょう。
- 通信障害の情報を確認する:回線事業者・プロバイダの障害情報ページを、スマホのモバイル回線で確認する
- ケーブルを確認する:光コンセント〜ONU、ONU〜ルーターのケーブルが奥まで刺さっているか、折れていないか
- 有線で試す:パソコンをLANケーブルでルーターに直接つなぎ、Wi-Fiだけの問題かを切り分ける
- 別の端末で試す:特定のスマホ・パソコンだけつながらないなら、端末側の設定の問題を疑う
- サポートに連絡する:ONUの光回線・認証ランプが異常なまま、などの状況をメモして伝える
「つながるけど遅い」という症状なら、ネットが遅いと感じたら最初に試す5つのことのチェックも役立ちます。新築で開通したばかりなのにつながらない場合は、工事時の設定が完了していない可能性もあるため、開通工事の流れとあわせて工事完了の案内を見直してみてください。
よくある質問
Q1. ONUとルーター、どちらか一方だけ再起動してもいいですか?
ルーターだけの再起動で直ることもありますが、どこに原因があるか分からない段階では両方をまとめて再起動するほうが確実です。その際は「切るのはルーターが先、入れるのはONUが先」の順番を守りましょう。
Q2. ONUのランプが赤く点灯・点滅しています。自分で直せますか?
赤点灯や点滅は、機種によっては光ファイバー側や認証の異常を示すと言われます。再起動とケーブルの確認をしても変わらない場合は、自分で直せる範囲を超えている可能性が高いため、回線事業者のサポートに連絡し、ランプの状態を伝えましょう。
Q3. ONUは自分で買い替えられますか?
ONUは回線事業者からのレンタル品であることが一般的で、利用者が自由に市販品へ交換するものではないとされています。故障が疑われる場合は事業者に交換を依頼しましょう。一方、ルーターは市販品に買い替えられることが多く、古い機種を使っている場合は買い替えで通信が安定するケースもあります。
まとめ
ONUは光回線の入り口、ルーターは家じゅうに回線を分ける機器です。ネットがつながらないときは、まずONUの光回線・認証ランプを確認し、正常なら宅内側、異常なら回線側を疑うと切り分けが早くなります。
再起動は「ルーター→ONUの順に切り、ONU→ルーターの順に入れる」、ONUのランプが安定するまで待ってからルーターを入れる、の2点を押さえておけば十分です。それでも改善しない、不調が頻繁に起きるという場合は、回線やルーターそのものの見直しも検討してみてください。
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※本記事の機器の仕様・ランプ表示・料金に関する記述は執筆時点(2026年10月)の一般的な傾向をまとめた目安です。ランプの色や名称、点灯パターンの意味は機種・事業者によって異なります。実際の操作は、お使いの機器の取扱説明書や各事業者・プロバイダの公式サポートページでご確認ください。